本屋が無くなる

上に書いた週刊少年チャンピオンのコンビニ限定付録にみられるように、出版社側が巨大な雑誌流通チャネルと認識するコンビニに対して、限定付録という形で便宜を図ることが多くなってきています。商売の常道とはいえ、本来の流通チャネルである書店での雑誌販売を阻害するような行動を出版社側が行なうということが理解できません。
ここ数年で私の住まいの周囲に存在した書店が7店舗も店仕舞いしてしまいました。家の近くにはもうわずかに1店舗の書店が残されるばかりです。その書店も周りが閉店したにもかかわらず売上がまるで伸びていません。特に雑誌に関しては悲惨な状況のようです。店主とも話をすることがありますが、話題はこの夏を越せるかどうかということばかりです。もし、この書店が店を閉めることになってしまったら、私の家の周囲半径数キロに渡って書店が存在しないということになってしまいます。70万を超える人口を持つ都市でありながらですから呆れてしまいます。近くに存在するのは新古書店ばかりということでは異常でしょう。
出版社・卸ともに従来の書店とコンビニをいかに共存させていくかを真剣に考えるべきではないでしょうか。コンビニでの売上が如何に伸びようとも、書籍の売上には繋がりません。書籍を扱う意味での本屋(書店)の代わりはコンビニには出来ないのですから。