ハゲタカ 第2回(昨夜放送分)

主人公の一人芝野を演じる柴田恭兵は大病を経たせいかビジュアルのやつれ方が半端ではなく、銀行の最前線で戦う戦士としてはエネルギーを感じさせないのが残念。ハゲタカであるホライズン・インベストメントと戦う前からやつれ果てていては、戦いの後のやつれ具合を演出することは困難でしょう。キャスティング後の病気ですから仕方のないことかもしれませんが、制作側のドラマへの力の入り具合を考えるとキャスティングの再考が必要だったのではないでしょうか。柴田恭平に限らず配役は渋い役者を揃えて、彼らに渋い演技を期待するのではなくある程度のけれんみを期待したのでしょうが、そういったことは苦手な役者が多いようで上手くはいっていません。テーマや脚本はしっかりしているので配役をもっと生かす演出が見れるとよいのですが。経済ゲーム、コンゲームに見られる勝負の後の爽快感がないのがこのドラマの演出の特徴なのかもしれません。そのために配役の演技に消化不良感が感じられるのでしょう。