わたしたちの教科書 第5回(木曜日放送分)

教師達の間で村八分にされた耕平(伊藤淳史)の熱さも理解できますが、もう少し動きを工夫しろよといってやりたい。自分を自分で追い込むような行動が目立ち、勝手にドラマの空気を必要以上に重くしているのではないでしょうか。一方で珠子(菅野美穂)も法律事務所で雨木副校長(風吹ジュン)の姿を見て、学校側の依頼を受けるようになれば利益相反の怖れがあるとの不安を抱えることになります。どうも、設定を追い込むような形に持っていくのを目指しているようですが、目的と手段を履き違えているような気がして、それがこのドラマに本格的に入り込んでいけない理由なのかもしれません。熱血であるようでいて意志薄弱で人の影響を受けやすく、副校長の飴と鞭にも簡単に動揺してしまう耕平にも困ったものですが、「子供たちを・・・」と連呼する副校長の胡散臭さもなかなかのものです。