新マチベン 第2回

玲子(黒木瞳)がでっち上げの痴漢被害を訴えることにより土井(鶴見辰吾)を法廷に引きずり出そうとしたのは、マンモス電機に勤めていた夫の川端(小日向文世)が欠陥商品の責任をとらされて会社を辞めさせられ、それが原因で一人娘が自殺したことにありました。今度は土井側から反訴されることになりますが、これは望むところでしょう。これで、玲子が法廷で自分の考えを主張することが出来るようになってしまったわけで、事実を隠蔽したいとする会社側の利益を考えれば土井側の弁護士が反訴を選択したのは間違いだったのではないでしょうか。少々残念なのは法廷でのシーンがあっさりし過ぎだということ。新人弁護士ながらも法廷で必死の戦いを繰り広げる徳永(渡哲也)の姿を楽しみにしていたのですが、証人の川端に助けられたような格好での戦いになってしまいました。まあ、それも新人らしくていいのですが、海外ドラマの法廷ものとは全く違い実に日本のドラマらしい仕上がりになってしまいました。和製のカラッとした法廷ドラマを見ることのできるのはいつのことでしょうか。