ホタルノヒカリ 第6回

高野部長(藤木直人)の前で手嶋(加藤和樹)とのデートの話題ではしゃぎまくる蛍(綾瀬はるか)と、手嶋の前で固まってしまう蛍の変わり様は極端すぎます。ぎこちないのにも限度があって、シャレにもギャグにもなりません。演出にもバランス感覚が大切だと思うのですが、そのバランス感覚が微妙にずれてしまっているよう感じられるのが残念。その辺が「のだめカンタービレ」には及ばない理由でしょう。高野が酔い潰れた手嶋を自宅に連れてくるという絶体絶命な展開の方がらしさを感じられる演出でした。マンガ原作のドラマはマンガ的表現をどのような演出でどこまで表現するかがキモです。そのさじ加減ひとつでドラマが愚作にも名作にもなりうるのですが、このドラマではまだまださじ加減に迷いが見られます。迷いがなくなった時こそ蛍がもっとも輝く時なのでしょうね。