SP(エスピー) 第5回

東京地検特捜部が捜査している経済事件の重要参考人・大橋(片桐仁)の警護を命じられた尾形(堤真一)は、井上(岡田准一)他4名の部下と共に彼の宿泊するホテルで警護にあたる。同じ頃に4人組の男が、同事件に関連していた別の男をたやすく殺害し、事故死に見せかける。そして彼らのもとに大橋を自殺か事故に見せかけて殺害するよう依頼が届き、実行担当に選ばれたポール(チョウ・ソンハ)とジョージ(中川智明)は準備を始める。中国人に扮装した、ポールとジョージは大橋の隣室にチェックインすると大橋を殺害する機会を窺う。
前回の病院を占拠したテロリストもそうでしたが、今回の殺し屋もプロというには言動が軽すぎます。口笛を吹きながらでも人が殺せるという殺し屋を演出しようとする意図があるのでしょうが、テレビ的な見映えばかりを考えているからテロリストにしても殺し屋にしても似たようなキャラ設定になってしまうのです。もう少し厳しい基準でキャラ設定をした方がさらに面白いドラマになると思うのですが・・・。
冒頭で、尾形は20年前に現在の麻田首相(山本圭)を狙い、井上の両親を刺殺した男と刑務所で面会していました。井上の特殊能力が発現する切っ掛けとなった暗殺未遂事件の闇の深さが、表面上の本筋とは別にドラマの背景に流れる謎への興味を誘います。