篤姫 第7回(昨夜放送分)

菊本(佐々木すみ江)の自害は、身分の低いものが於一(宮崎あおい)の養育係であったことで経歴に傷がつくことのないようにというのが理由であると書置きに残されていましたが、それであれば屋敷の中で自害して果てたのはいささか考えの浅い行為ではなかったかと。同じ頃、江戸に迫り来るアメリカの艦隊に苦慮して幕府の首脳陣は頭を痛めていましたが、島津斉彬高橋英樹)は意気揚揚と策を講じながら活発な動きを見せます。時代が動き始めていることを肌で感じているのか活き活きとして見えます。於一の父・忠剛(長塚京三)は島津本家に養女入りする於一に普通に接することができず、嫁ぐ娘の父親のようなぎこちなさはいつの時代も同じであると感じさせますが、少々型にはまった演技で残念でした。一方で母・お幸(樋口可南子)が於一に話し聞かせる言葉、そして存在感のある演技が印象的。歴史に定められていることではありますが、尚五郎(瑛太)の想いは遂げることができようもなくつらいものがありましたね。