「不思議音楽館」をSpotifyで聴く Rujaその1

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世界中の辺境ロックを紹介してくれている「不思議音楽館」を入手し、楽しませていただいていますが、現在ではサブスクでも検索できる曲が多いと記載があったので、「不思議音楽館」を読みながら、気になったアーティストをSpotifyで検索し、聴いてみることにしました。
巻頭の特集で紹介されていたのは、バルト3国のひとつ、エストニアの国民的ロックバンドRuja。1994年9月に起こった、ヨーロッパ最悪の海難事故であるエストニア号の沈没事故で、そこに乗船していたヴォーカリストUlmas Alenderが亡くなってしまったことにより、活動を停止してしまったそうですが、Spotifyで検索してみると大量の音源がアップされていましたが、思わずとまどってしまいました。なぜならば、本で紹介されていたアルバムなどと、タイトルもジャケ写も違っていたからです。初期の音楽性の方がプログレ色が強いということで、初期の作品が収録されているプレイリストを聴いてみましたが、その中でも「Kirjanduslik Ⅰ(1976~1977)」というプレイリストが、私の趣味・嗜好と一致する内容でした。

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そんなわけで、そのプレイリストを聴いてみると、エストニアYESと称されるのも理解できる演奏力と歌いあげるヴォーカルが特徴的でした。まずは最初に発表されたシングルにも収録されていた「Põhi,lõuna,ida,lääs」。ギターとキーボードの旋律の美しさが際立っています。ヴォーカルはイタリアの歌物のようなおおらかに歌い上げる感じで、好みが分かれるかもしれませんが、個人的には十分楽しめました。

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「Kaks pihtimust」はイントロ部分が印象的ですが、ヴォーカルが入ってからもキーボードとギターが暴れまわって楽しめます。

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「Üleminek」はわずか1分の小曲ですが、インストの美しさを十二分に楽しむことができました。

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「Antumine」はハードで複雑な演奏部分の展開が注目。ヴォーカルは大目に見たい。

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「Isamaa」は演奏とヴォーカルの荘厳な統一感が魅力的。残念ながら曲は超短い。

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「Kassimäng」はどこかで聴きなれたようなフレーズが流れてくるのが愛嬌ですが、それだけ本家が影響力を持っていたということでしょう。

open.spotify.comその他のプレイリストで気になったものについては次回ということで。