原稿流出事件ですが

 まんだらけ側の動きが止まっていますのであまり進展はないのですが、1995年発行の「まんだらけマンガ目録8」の質問コーナーに現状を暗示させる回答が載せられていました。

「原画類はどういった仕入れルートなのか、ちゃんとしたルートなのか」という質問に対しての回答の要旨が以下の通りです。

①原画・原稿に関しては通常のルートで流出することはまずない。
②出版社サイドの手違い、作者の不注意、印刷所の管理の手落ちが流出の主な原因。
③それぞれのケースに色々な事情が加わって、まんだらけに持ち込まれるが、その事情はまんだらけの関知するところではない。つまり我が社の知ったことではない。
④もちろん明らかな盗品を購入することは絶対にない。
まんだらけは盗品の売買を最も嫌悪します。

うーむ、書いてて反吐が出そうです。
②であることがほとんどと認識しているということは、持ち込まれる原画などがほぼ合法的に作者の所有権を離れたものではないという認識のもとに買取を行っているということですよね。
つまり、④の明らかな盗品でないにしろ、限りなくそれにちかいグレーゾーンの取引で、明らかに正規の商品とはいえないわけで、明らかな盗品と断定できないだけです。要するに詭弁を弄しているだけなのですね。
⑤に至っては笑うしかありません。

ちなみに知り合いの古書店によると、古物商の許可を得る際に、警察署では「くれぐれも盗品の可能性があるものは買い取らないように」と念を押されたそうです。
古物商の許可は各警察署で発行するそうですから、その警察によって指導の基準が違うのかもしれませんが。