漫画原稿流出事件

今回の事件に関して出版社・編集部側の公式な見解はどこからも出てないように思います。
出版社・編集部と漫画家は二人三脚で漫画という作品を創り上げていると認識していたのですが、どうも漫画家側に対する出版社・編集部のシンパシーを感じさせるものが、表に出てこないのが残念です。
それに、守る会の掲示板の書き込みを拝見すれば、勘違いもはなはだしい編集者もまだまだ多いようです。
そこで、漫画家の皆さんが本気で原稿の所有権の帰属について明確化しようとされているのならば、守る会名義で思い切った公開質問状を編集部宛てに送ってみてはどうでしょうか。
送付元は「漫画原稿を守る会」で送付先は漫画雑誌の編集部(各雑誌ごとの)とします。
質問の内容については守る会での検討と了承が必要になると思いますが、基本的に漫画原稿の所有権の帰属に関するものを中心とします。
例えば、
・貴編集部では「(雑誌名)」掲載用の漫画原稿について、その所有権はどちらに帰属するものと認識されていますか?
・貴編集部では「(雑誌名)」掲載の漫画についての単行本発行の権利についてはどのように認識されていますか?
・貴編集部では「(雑誌名)」掲載の漫画原稿について、掲載後の管理をどのように考えておられますか? また、貴編集部の管理下(印刷工程における紛失も含む)において原稿が紛失した場合の対応はどのように考えておられますか?
といったような内容です。
このような質問状を各編集部へ回答期限付きで送付します。
同封する回答依頼文には、回答内容を守る会のHPで公開すること。回答が無い場合もその旨HPで公表すること。質問における漫画家とは守る会の賛同者に限定されるものでなく、対象とされる雑誌で作品を発表する全ての漫画家が対象となることを明記します。
出版社や編集部との関係を考えると、ちょっと過激な方法論かもしれませんが、対岸の火事でもあるかのように傍観を決め込むような編集サイドに遠慮は必要ないでしょうし、守る会側もそのぐらい肝を据えて原稿の所有権の確立に動かなければならないのではないでしょうか。
また、各雑誌の考え方を守る会のHPで一覧できるようにすることで、新人の漫画家がさくら出版のような危ない出版社にひっかかることを避ける一助にはなるのではないでしょうか。
今回の被害者に対して、さくら出版のような危ない出版社で仕事をすること自体がおかしい。とか、危険な出版社の情報に疎すぎる世間知らず。などという非難も一部にはありました。
それに対する対応という意味でも意義があるのではないでしょうか。
もちろん、回答に責任を持っていただくために、解答欄には編集長名の記名欄と押印欄を設けておくことが大切です。

といった感じの提案なんですが、少々過激なので守る会の掲示板に書き込む前に日記に載せることにしました。
ご意見は「コメントを書く」からお願いします。