漫画原稿を守る会跡地

すがや先生のblog(http://www.m-sugaya.com/blog/)で連載していた、守る会の顛末記が終了しました。
守る会の設立時より、基本的に一歩引いた視線で活動を見つめてこられたためか、守る会を閉じる際のドタバタについてはあまり言及されていませんでしたが、守る会を閉じなければならなくなった原因の芽のようなものについては、連載の中でいくつか指摘されていました。
最終回でも漫画家間で交わされる「先生」という呼称の違和感について述べられていますが、一般人から見て違和感を感じていた方は多いのではと思います。
私自身は漫画家の皆さんを先生と呼ぶことになんら違和感を持ってはいません。漫画家の皆さんは私が持ち得ない「漫画を描く」という特殊技術をお持ちだからです。
また、アシスタントを抱える漫画家も多いと思いますが、アシスタントが漫画家を先生と呼ぶのも自然でしょう。
ただ、漫画家同士が「先生」「先生」と呼び合うのには違和感を感じる人が多いのも自然なことと思います。
漫画家の皆さんが互いに「先生」と呼び合うことに違和感を感じないのは、自分が「先生」と呼ばれることに慣れてしまっているからかもしれません。ただ年上から「先生」と呼ばれることに慣れてしまったら、自身の価値観が歪んでしまったのかもと疑ってみることも必要なのではないでしょうか。

川島先生の昨日の日記は、今後設立されるかもしれない守る会の先頭にたつことはないという意思表示でしょう。
考えてみれば川島先生は原稿流出の直接の被害者ではありませんし、守る会が閉じられた後も、守る会で行なってきた具体的な活動については、個人的に継続していくと宣言されています。
新しい守る会は一番行動力がある方がされればいいことです。住んでる場所が関東でも関西でも構わないでしょう。
各分野にコネクションを多く持ち、実働部隊を抱えることができれば、あとは電話・メール・FAXを多用すれば問題ないのでは。
やりたくて仕様がない方がいらっしゃるようですし。