黒い太陽 第4話

相変わらず全体を包むダークなトーンはいい雰囲気を出していますが、ちょっと時間を飛ばすのが早すぎる傾向は気になります。モノローグで飛ばした時間を解説するのは、分かりやすいものの物足りなさを感じざるを得ません。笑子(酒井若菜)の引き抜き話がネタのひとつだったので彼女の登場シーンが多いのはありがたい。店長の立場を奪われ、立花(永井大)の敵となった神崎(渡邉邦門)の行動が今後どのように絡んでくるのかが気になります。元店NO.1の奈緒滝沢沙織)が弱さを見せて系列店へ移籍したり、売上ダウンを押さえるための新しいキャバクラのプロモーション手法も、業界話として興味深いものがあります。そして今回も立花は裸になりました。彼の裸をサービスシーンにしてしまうことと、それにチャレンジする永井大のドラマに対する本気度には、沈没寸前の今夏のドラマのほとんどは敵いそうにありません。大物三宅川(峰岸徹)に出会い、ますますダークになっていく立花の姿。どのエピソードを抜いて(解説のみで飛ばす)ストーリーを構成するかが脚本家の腕の見せ所でしょう。このままゴールデンタイムのドラマの視聴率をぶっ飛ばしてくれる出来のドラマとなることを期待しています。
黒い太陽 黒い太陽(1) (マンサンコミックス)