のだめカンタービレ 第8話

コンクールに参加する仲間達の為にオケの練習を休みにし、千秋(玉木宏)は一人で譜面に集中する。集中しすぎて食事もせずキレイ好きなのに風呂にも入らないのを心配するのだめ(上野樹里)。千秋を風呂に入れるため服を脱がせようとするのだめを叩き出すので正気かと思えば、疲労のあまりに白目をむいて溺れそうになりのだめに助けらてしまう。結局のだめにすべてを見られてしまったんですね。そんな千秋の姿がのだめの音楽への姿勢に変化をもたらしそうな気配。のだめが試した素人催眠術にあっさりと掛かってしまう千秋はトラウマを克服できそうです。
のだめが千秋を想っていることにショックを受けコンクールの入賞すら逃してしまった黒木(福士誠治)、前夜に寝違えてコンクール2位に甘んじた清良(水川あさみ)を含めたライジング・スター・オーケストラの面々は、練習再開とともに千秋の非凡な指揮者としての才能に猛然と練習に取り組むことになります。そしてコンサート本番の日に千秋からチケットを貰い、のだめの言うところの「彼女席」で鑑賞することに…。
「孤高のオーボエ」と龍太郎(瑛太)に名付けられた黒木のオーボエ独奏、そしてライジング・スター・オーケストラによるモーツァルト作曲オーボエ協奏曲は穏やかで柔らかなオーボエの音色が印象的で素敵な演奏でしたし、ブラームス作曲の交響曲第1番は軽さと重み、速さと緩やかさのバランスがとれたメリハリの効いた演奏でオーケストラ自体が歌っているような演出が良かったのではないでしょうか。
演奏終了時にのだめは流れる涙を止めることが出来ませんでした。そして千秋の母(黒田知栄子)から幼き日の飛行機事故の詳細を聞いたのだめは、その夜催眠術によって千秋を飛行機事故のトラウマから解放することにします。千秋が渇望しつつ認めることのできなかった外国行きを叶えてあげたくなったのでしょう。千秋のトラウマを解放するとともに、のだめも江藤(豊原功補)に与えられた課題に取り組むことになるのでしょうね。
のだめカンタービレ (8)