先週に引き続いて紹介されたアーティストは、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンドRenaissanceが5週連続の紹介となりましたが、
その他で2回以上の紹介になったのは、オランダのベテラン・プログレッシブ・ロック・バンドのKayakの変わらないスタイルの新作、ノルウェーのシンフォニック・デュオJordsjøの民族音楽的アプローチが際立つ曲が3週目。
連続した週ではありませんが、2週目の紹介となったのが、アメリカの実力派ジャズ・ピアニストBill Lauranceが、マンチェスターのThe Untold Orchestraとコラボした作品。フランスのヘヴィメタル・バンドGojiraの新作、ノルウェーのロックバンドGåteの新作3つ。
今週の新顔アーテストで気になったのは少し少なめでしたが紹介します。
アメリカのプログレッシブロックバンドEvershipのサードアルバムから。壮大なロックオペラの第1幕となっています。
アメリカのキーボード主体の電子音楽コンポーザーであるKitt Wakeleyは新作で、ギタリストのJoe Satrianiと共演しています。得意のオーケストレーションと、ヘヴィでエッジの効いたギターのコラボレーションが聴きものです。
イギリスののピアニスト、キーボード奏者Benjamin Croftの新作は、イタリア系オーストラリア人のジャズギタリストでスピード・ピッキングという奏法の発案者であり、第一人者であるFrank Gambaleとの共演盤で、テクニシャン同士による高水準の演奏を楽しめます。
Paul(g/vo/key) & Jack(b/p/backing-vo)のDavis兄弟による'06年結成されたイギリスのSymphonic Rockデュオ・ユニットVienna Circleの、テクニカルでシャープでありながら、メロウでメロディックな側面を持った美しい曲です。
ドイツのシンガーソングライターでギタリストであるEmirsian。この作品は英語と彼のルーツであるアルメニア語に加えて、ドイツ語でも歌われていますが、歌声は普通に魅力的な男性ヴォーカルです。
イタリアのプログレッシブロックバンドThe Watchは、1970年代のプログレッシブロックの音楽スタイルを踏襲しているので、曲の大仰さと変拍子が特徴です。
イタリア人ピアニスト、作曲家のAlessandra Cellettiは、エリック・サティの通訳として最もよく知られています。最新曲の煌びやかさは格別のものです。感覚の新しさは年齢を感じさせません。
スウェーデンのプログレッシブメタルバンドWolverineは重厚な音空間に、テクニカルでエッジの効いたサウンドが特徴。いかにも北欧のメタルバンドです。
ーマニア生まれの歌手で作曲家Elena Mindruのヴォーカルはかなり好きなタイプです。現在はフィンランドを拠点として活躍していますが、円族音楽的な要素もちりばめた曲展開と、それに乗っかって歌いあげるヴォーカルが格好良いです。
新曲はどうしても情報が少なく、薄い内容の解説になってしまうことをご了承願います。