今週は国内盤の紹介はなしで、海外盤のみになります。
イギリスのベテラン・プログレッシブロックバンドJethro Tullの最新シングル曲。冒頭のギターのリフに気を惹かれ、フルートの音色に耳を澄ますと、なじみ深いヴォーカルがスタートするという心憎い演出の曲です。
イギリスのエレクトロ・アンビエントミュージックのクリエイターState Azureの最新アルバムから、4パートに分かれた組曲の3パート目。残念なことに情報はほとんどないのですが、この後で紹介しているTangerine Dreamのオリジナル世代の影響を、大きく受けていることは間違いなく伝わってくる音です。
アイルランドのヴォーカルアンサンブルグループAnúnaの最新シングル曲は、以前発表した曲の2021年ヴァージョン。ケルティッシュフォークの香り高いヴォーカルが渋く聴きものです。
オランダのハープ奏者Remy van Kesterenの最新シングル曲は、予想していたハープのソロ曲ではなく、他の楽器も加わったアンビエント風イージーリスニングな仕上がりで、アレンジの実力も見せてくれます。
ドイツの現体制によるTangerine Dreamの最新シングル曲は、世代交代が非常にうまくいっていると感じさせてくれるように、シークエンサー・ミュージックの良さを残しながら、新しいリズムも取り入れた仕上がりになっています。
オーストリアのOlivier LebraがPiano in a Living Roomの名で、自宅スタジオからピアノや電子ピアノの演奏で、かつての名曲を演奏するYouTube映像を数多くUPしていますが、ギリシャ人の名キーボーディストVangelisの名サントラ曲を再現しました。
スペインのインストルメンタルバンドというか、普通にプログレッシブロックバンドといえるToundraの最新アルバムから、先週のシングルカット曲に続いて2曲目。音の厚みが凄い。メタルとは違った重厚感が迫ってきます。
スウェーデンのプログレッシブ・メタルバンドのNightingaleの最新シングル曲は、オリエンタルムードのイントロからスタートして美しい音色が際立つ曲調のインストルメンタルバラード。
スロベニアのシンフォニックメタルバンドNeurotechはWulfという名のスロベニア人アーティストによるソロプロジェクトで、最新シングルはかなりダークで激しいサウンドを持つシンフォニックメタルです。
フラメンコとヘヴィメタル要素を兼ね備えたアメリカのDjent系ギタリストCharlie RobbinsのソロプロジェクトSyncattoの最新ミニアルバムから2曲目。フラメンコ奏法のギターとヴァイオリンの掛け合いがたまりません。
オーストラリアのDead Can Danceの最新アルバム、イタリアはミラノでの2005年のライブ盤から遂に6曲目。こちらもオリエンタルなムードの前奏と、詠唱のようなヴォーカルが曲に神秘性を与えています。
インドのVishal Naiduはインドの古典的な曲からテクニカルななデスメタルまで、幅広い音楽を制作していますが、最新アルバムから紹介された曲は、民族調の香りをとどめたフォーク的な曲。美しいギターの調べが印象的です。