私のオタク遍歴 その14 マンガ編3

高校生になってからはますますマンガにのめり込むようになり、新刊が出るのを待ってコミックスを購入するようになりました。男性向けマンガも読みましたが、どちらかというと少女マンガに興味が集中した時期でした。萩尾望都竹宮恵子山本鈴美香槇村さとる山岸凉子くらもちふさこなど綺羅星の如き才能が勇躍する時代でしたが、

私が最も傾倒した作家は今は亡き三原順でした。当時「花とゆめ」に連載されていた彼女の作品「はみだしっ子」は、それぞれに複雑な事情を持つ4人の少年を主人公にして、その共同生活とともに彼らの心の揺れと成長が描かれています。また、裁判制度についても描かれており、ある意味硬派の極北にあるともいえるマンガなのですが、折々に描かれる3頭身キャラが滅茶苦茶かわいくて抜群の人気を得てもいました。

当時新潟では発売されていなかったマンガ評論専門誌「だっくす」(のちの「ぱふ」)を上京のたびに購入していたのですが、生まれて初めて雑誌に投稿というものを経験したのですが、そのテーマが「はみだしっ子」でした。なんとこの投稿が採用され掲載されたのですが、当時個人情報の保護といった観点は全くなく、氏名どころか住所が番地に至るまで掲載されてしまい、カミソリの刃入りの手紙が送られてきたのにはまいりました。送り主の中学生女子からすると、高校3年の私は大人なのかもしれませんが、「大人のあなたなんかに理解してもらいたくない」という手紙が同封されていて、カミソリで手が傷つくことはありませんでしたが、心は少し折れそうになりました。
さて、高校時代のマンガネタはまだあるので、残りは次回に。