私のオタク遍歴 その26 オタク自慢編2

玄: 末弥純画集 198511-199806

東京の大学に入学してからはコミケットにも毎回通うようになりました。現在の東京ビッグサイトに会場が移転してからは参加していませんが、東京国際見本市会場(晴海)、東京流通センター平和島)、幕張メッセで開催されたものには結構参加していました。基本的には個人参加者としての参加でしたが、サークル参加も1回だけありました。当時購入していた同人誌は文章系同人誌が多かったので、あまりお宝的なものはありませんが、その中でも弾超七氏の「ウル星セブン 美しき侵略者」、ファンタジーイラストレーターとして活躍中の末弥純氏の武蔵野美術大学在籍時の個人誌あたりがお宝本といえるのではないでしょうか。

私と同人誌の関わりといえば漫画関係ではなく、SF関係が始まりとなります。小学校高学年から文庫本でSFを読むようになり、当時発行されていた早川SF文庫と創元推理文庫を順次読んでいったのですが、ちょうどこの頃、世界最長のSFシリーズであるドイツのペリー・ローダンシリーズが日本でも刊行スタートされました。数年すると日本にもファンクラブが出来て、私が入会したときには中学生になっていました。地元に私以外にも数人会員がいることが分かり、連絡を取り合って集合し支部を作り会誌を制作することになりました。数号発行したのですが、住所も学校も違うので発行ペースが上がりません。そこで私は個人誌を作ることにしました。誌名はペリー・ローダンシリーズに登場する宇宙人の種族名をとって「Springer」としました。最初の数号はファンクラブに所属しているということで、ペリー・ローダン絡みの内容だったのですが、すぐにネタもなくなってしまったので、SF・アニメを中心に私の興味のある分野に手を広げた内容にしたところ、創作意欲が増してしまい一時期は年間に8号を発行するなど月刊に近いペースになったこともありました。その後も高校生、大学生、社会人と成長しながら「Springer」の発行を続けているうちに、協力者も増え、ページ数も増えていき、最終的には10年以上も発行を続けることになりました。
以下次回に続く。