漫画原稿流出事件

最近発売されたまんだらけのカタログ本「まんだらけZENBU」や、まんだらけHPのオークション部屋を見てみると、漫画の生原稿は何事も無いかのように販売されています。
中にはやはり漫画家が知らないうちに流出してしまっている原稿もあるようです。
私が繰り返し、まんだらけの漫画原稿(漫画家の意思に反して流出したもの)販売に対して問題視するかのような内容を、日記として書き続けているのには理由があります。
今回の事件に関して言えば、一番の問題とされるのはさくら出版社長であった西池氏であることは当然です。法の裁きを受けるべき所業は許されるべきことではありません。
問題は被害にあった原稿ですが、原稿はすでに西池氏の手を離れてしまいました。
まんだらけに売られてしまった原稿はまんだらけの管理下に置かれ、そのうちの何割かは販売されて、購入者の手に渡ってしまっています。
基本的にまんだらけから原稿を購入した方々は善意の第三者になります。
不法に流出してしまった原稿が、まんだらけを通じて販売されることによってロンダリングされてしまったわけです。
原稿を失ってしまった漫画家にとって、原稿の散逸を防ぐには、まんだらけの管理下にある原稿を販売させずに取り戻すことしかないのです。
まんだらけだけを槍玉に挙げているのではなく、現状では散逸を防ぐべき原稿がまんだらけにのみ確認されているからです。
まんだらけの前向きな歩み寄りがあれば、この問題も大きく前進するものと考えられるのですが・・・。

事件に関して同じような内容が定期的に日記に書き込まれると疑問に思われる方もいらっしゃることと思います。
マスコミ、漫画評論家、出版社がこの問題に積極的な関与をしようとしない現状において、常に問題を明らかにするサイトが当事者以外にひとつぐらいあってもいいじゃないですか。
そんな星海銀の気持ちの表明ですのでご了解ください。