週刊文春徹底検証号その4

昨日は休んでしまいました、すみません。
今日は36人の論者から寄せられた(に依頼した?)コメントについて触れてみます。
今までと同様に『 』は週刊文春からの引用文です。
井上ひさし氏(作家)
『たかだかこの程度の記事』
櫻井よしこ氏(ジャーナリスト)
『長女のこのプライバシーは私自身は興味のないことですし、文春も「言論・表現の自由」と胸を張って戦うには、如何にも気恥ずかしい内容だと思います。』
筑紫哲也氏(キャスター)
『問題となった記事も一読したが、公益性があるとは考えられなかった。』
室井佑月氏(作家)
『正直言って、つまんない記事でした。』
佐野眞一氏(ノンフィクション作家)
『僕には問題の週刊文春の記事がスクープに値するような内容とは到底思えない。』
藤本義一氏(作家)
報道の自由というには今回の記事は次元が低すぎますな。』
関川夏央氏(作家)
田中真紀子さんの関係だから記事になるんでしょうけど、この人が話題になること自体おかしいです。』
上杉隆氏(ジャーナリスト)
『このプライバシーの内容は知られると人に非難されることなのか? どうでもいいはなしではないか?』
鳩山太郎氏(東京都議)
『一人の女性のプライバシーに配慮があったのかどうか、「週刊文春」にも非があるでしょう。』
・二瓶和敏氏(弁護士)
『記事の内容が真実だとしても田中真紀子氏長女のプライバシーが侵害されたとする判断はやむを得ないと思います。』
少なくとも36名中10名の論者は、今回の記事についてプライバシーの侵害があった、あるいはプライバシーの侵害を云々するほどの内容のない記事であり、公益性がなかったと判断しています。
おそらくは文春編集部からの依頼原稿であろうにもかかわらず、文春の記事内容について問題視されているのが現実ですが、それについての検証は(耳を傾けるという言葉ばかりで)実際に行われることはないでしょう。
これは以前にとり上げた「編集長から」という原稿からみても明らかです。
また、今回の記事について36名中伊藤洋一氏(住信基礎研究所主席研究員)1名のみが全面的に文春側の非を主張していますが、如何にも少数意見という感じで、バランスをとるように見せかけるための原稿なのでしょうが、かえって不自然さを引き立たせるような印象が強くなってしまっています。
要は数を頼りにしてしまったために応援団が溢れてしまったようなものです。