新潟にプロ野球球団設立について その4「新潟県の野球場事情」

新潟県の野球場の実体を理解するには、初日の書き込みでも触れたように「新潟県の野球場写真館」を見ていただけるのが手っ取り早いと思いますし、このサイト以上に詳しく新潟県内の野球場の実情を紹介しているものを知りません。
http://niigata-boro.net/photo/index.html

新潟県内でプロ・アマ硬式の公認規格をクリアしている球場は僅か。高校野球の公式戦・各種オープン戦を開催する県下12球場ではたったの3箇所(五十公野、三条市民、悠久山)に過ぎず、また両翼99.1m以上のプロ規格をクリアするのは三条市民球場、ただ一箇所だけである。
 鳥屋野は両翼はアマ規格に適合するものの、中堅は拡張されておらず、規格より約1.9m狭い。

抜き出した部分で紹介されている3球場の他に柏崎の佐藤池球場がプロ野球の公式戦開催の実績を持っているようですが、プロ規格をクリアしているのは三条市民球場のみで、アマ規定をクリアしているものでさえ五十公野、三条市民、悠久山の3球場に過ぎないという悲惨さです。
更に、五十公野、佐藤池、悠久山の3球場はナイター設備もなく、三条市民もナイター設備はあるものの照度がプロ規定を満たせません。実際に佐藤池では日没サスペンデッドというプロ公式戦での珍記録を生むこととなってしまいました。
県内の野球関係者がプロ規定を満たす施設・規模を持った県営野球場を切望するのも当然でしょうし、実際に必要であると思います。ただ、逼迫する県の財政を考慮してバランスの取れる事業規模の球場建設を考えなければいけないのが現状ではないでしょうか。
日本一と認められた参加チーム数を誇る新潟市の早起き野球をはじめとして野球人口は少なくないだけに、必要最低限の施設・規模の野球場すら与えられていない現状は、今回のプロ球団設立問題とは別に大きな問題があるでしょう。
明日は池田氏の活動母体といってもいいNSGグループについて触れたいと思います。

それとは別に「Unforgettable Days...」さんがアルビの球界参入構想や、四国独立リーグ東北独立リーグが立ち向かわなければならない課題について理知的にまとめておられますので紹介しておきます。
http://mainasu.egoism.jp/ud/archives/2004/10/09/1852-136.html