Negicco全国ツアーファイナル@新潟県民会館(5/5)

実は今回のワンマンファイナルが今年の初ネギ現場という、まさしく在宅派ヲタという情けない存在と成り果ててしまった私でしたが、幸いなことに新潟テルサりゅーとぴあ、そして今回の新潟県民会館と、Negiccoが行ったホールライブにはすべて参加できているというのが奇跡的にありがたい。そして、今回のワンマンファイナルは個人的に55才の誕生日に行われるということで、一人勝手に盛り上がっていました。この日のために要介護の身である母親の為にヘルパーさんを手配し、万全の体制を確認した上で自宅を後にしました。
久しぶりにJRの列車を利用して(といってもわずかひと駅ですが)新潟駅へ。既にこの車両の中でネギTを着込んだ御夫婦を発見して気分が高鳴ります。新潟駅からはバスで本町へ移動。久しぶりの街中なので本町人情横丁の信吉屋のラーメンで昼食。その後古町通を歩いて移動。白山神社の境内を抜けて新潟県民会館の前に出ました。この時点で午後2時を回っており、開場を待つネギヲタさん達と、普段はごく普通の生活を送られているであろう普通のファンの方の双方が既に結構な人数ロビーにいらっしゃいました。私はまず最初にNegiccoに贈るお花のまとめ役の方を探して(といってもすぐ目の前にいらっしゃいましたが)、建て替えてもらっていた代金をお渡ししました。取り敢えずこれで不安がなくなりホッとします。お金が絡むことですから出来るだけ早く支払いを済ますことができて良かったです。
ロビーの中ほどのベンチに空きを見つけて座っていると(この歳ですので少しの移動でも足が疲れてしまうのです)、となりのスペースに腰掛けられた方が事前物販がないということでネギライトを購入できないのではないかと心配されていました。まあ、事前物販はなくとも入場後には物販があると思いますよと答えていたのですが、もし物販がなければ私が持っている予備のネギライトを差し上げればいいかなと思っていましたが、せっかくのワンマンなので自分用のネギライトを購入して振りたいとのこと。それも当然のことと、私と同じくらいの年齢のおじさんにそう思わせてしまうNegiccoの魅力に改めて感心しました。
開場は時間通りだったのですが、準備が遅れていてホールの中には入れないということで、入場者の列は必然的に物販列に並ぶことに(やはり入場後の物販はありました)。これが長蛇の列となりました。物販スペースがあまりないこともあって、グッズの物販担当者は3人ほど。少々少なすぎたようです。私の番が来た時には既にタオルは売り切れで、ネギキャップのみ購入したのですが、その場での精算はなく、支払いの列が別になっていてその最後尾に並んでくれということでした。ネギキャップを持って列の後ろに移動しながら、スタッフはファンを信じすぎでしょと思っていました。支払い待ちの列を整理するスタッフは存在せず、グッズを手にしたファンは自分で列の最後尾を探して並んでいたのです。当然グッズを持ったままその場を離れようが誰も咎める者はありません。本当にファンを信じていなければできない販売方法です。まあ、見ている限りそのような不届き者はいないようで、それもまたネギヲタらしさかと勝手に納得していたのでした。支払いを待つ列では博多から遠征されたファンの方との会話を楽しむことができました。
支払いを済ませると既にホールは開場しており座席に移動しました。私の席は14列の22番ですとツイートすると、漫画家の深谷陽先生が「僕同列27番です!」とツイートくださりご挨拶できました。県民会館の大ホールは音響の調整卓がおかれたスペースを除いて約1600席だと思いますが、チケットはソールドアウトということでまさにぎっしりとした満員。そうこうしているうちにタワレコ嶺脇社長が調整卓の前の席に着席。どうやら調整卓前が関係者席のようで南波さんの姿も嶺脇社長のとなりに見えました。
ライブのスタートは物販に時間がかかったためか約15分の遅れ。ステージ上には左側にグランドピアノが置かれ、右側には椅子が4脚に楽譜台が。この時点で長谷さんの登場と管楽器かストリングスの登場を予測したのですが間違ってはいませんでした。アナウンスとともにホールの照明が落とされると、スクリーンを兼ねた垂れ幕に「夢掴む日まで この手は決してはなさない」という「Sky」からの一節が映し出され、その後にデビュー当時の写真や1月のリキッドルームで県民会館でのワンマンツアーファイナルが発表されたときの映像、そしてメンバーの意気込み等がメッセージとして流されました。そしてついに左右と真ん中の垂れ幕が上げられると3人の登場です。
衣装は新しくなっており、白のワンピースでスカート部分が3段のフリルになっており、一番下のフリルはネギ色のグラデーションになっているという、とてもかわいらしいもの。
セットリストは以下のとおりでした。

1.ネガティブ・ガールズ!
2.トリプル!WONDERLAND
3.パーティーについて。
4.ガッター!ガッター!ガッター!
5.新しい恋のうた

最初の5曲は管弦楽カルテットがストリングス隊として参加。どんな感じか興味津々だったのですが、ライブハウス並みに低音部が効いていたために、私の席では今ひとつ効果が確認できなかったのが残念。前方の方では生ストリングスの威力を感じることができたとのことなので、前方の席の方々にやや嫉妬しました。最初の曲「ネガティヴ・ガールズ!」ではカレー断ちをしていたぽんちゃを思って、かえぽが「ぽっぽ焼き」を「カレー」に変えて歌っていました。それにしてもベースの低音が腹に響いて、いきなりの爆音環境で盛り上がります。そして久々の「ガッター!ガッター!ガッター!」から「新しい恋のうた」へとノリの良い曲にスライドしていくバランス感の良さが最高でした。

6.サンシャイン日本海
7.Summer Breeze
8.ルートセヴンの記憶
9.プラチナ

6曲目から早くも椅子が用意されてメンバーが座ると、長谷泰宏さんが登場してピアノの席へ。それを見たファンが黙って着席するのはいつもの通り。ここからはしっとりと曲と歌を聴かせるパート。赤坂Blitzではギター伴奏で歌っていましたが、ピアノ伴奏による「サンシャイン日本海」「Summer Breeze」「ルートセヴンの記憶」も格別です。「Summer Breeze」からはいつものホーンの二人(よーち&こーせーさん)も参加しました。当日はかえぽの声の調子がよくて、殊更に三声のハーモニーが素敵に聴こえました。そして垂れ幕には歌う彼女たちの姿が映し出されて、後ろの席からでも彼女たちの表情が確認できたのが素晴しかった。このパートの最後が坂本真綾さんのトリビュートに収録された「プラチナ」。最初は「プラチナ」とは気がつかず、Negiccoののどの曲だろうと思い出そうとするくらい、Negiccoそのものの曲に仕上がっていました。さすがNao✩ちゃんがこの日のために温めてきたというだけありました。
ここまで9曲を歌ってMC。ところがいつもと違ってあっさり。グダグダ感はあまりなくツアーネタと限定グッズのカーディガンの紹介でまとめて次の曲へ。早くも折り返しとのこと。

10.あなたとPop With You!
11.BLUE , GREEN, RED AND GONE
12.二人の遊戯
13.相思相愛 あら恋remix
14.圧倒的なスタイル

このパートから「Rice & Snow」オリジナル曲が登場。私にとっては初めてのライブ体験ということもあり、気分的に更に盛り上がる。「BLUE, GREEN, RED AND GONE」ではネギライトを振ることも忘れて彼女たちの複雑な歌い回しに聴き入ってしまいました。そしてホール全体が一体となってのラインダンス。当然二階席でもラインダンスしていたのでしょうが、ホール関係者から禁止されることはなかったのでしょうかね。さらに、ぽんちゃが「ラインダンスをやって欲しいところがあります!」と垂れ幕を指し示すと。そこには「8月16日 日比谷野外大音楽堂 ワンマン」の告知が映し出されました。こんなに早くにかえぽの夢が叶うことになってしまってびっくり。キャパ約3000人。お盆休みという厳しい条件もありますが、きっとチケット完売の朗報を聞くことができると思っています。続いてオフィシャルのモバイルファンクラブの開設も発表。ファン限定のチケット先行販売が可能に。彼女たちにとっても夢だったそうです。

15.フェスティバルで会いましょう
16.パジャマ・パーティー・ナイト
17.クリームソーダLove
18.1000%の片想い
19.自由に
20.Space Nekojaracy
21.ときめきのヘッドライナー

野音で会いましょう!」から「フェスティバルで会いましょう」という絶妙な繋ぎ。「Rice & Snow」オリジナル曲中心に7曲を連続で披露して本編は終焉を迎えます。やはり前のパートでの2曲を加えて、「Rice & Snow」オリジナル曲は彼女たちの音楽をより広げてくれたと思います。わざわざアーティスト宣言する必要もなく、誰もが彼女たちの音楽性というものに納得してくれることと思います。すべてのプロデューサー及び編曲担当者が喜びを感じながら曲の制作を行っているところが目に浮かぶようです。どんな楽曲も自分たちのものとして咀嚼して表現してくれる彼女たちが愛されて当然でしょう。
本編終了直後から全力での「アンコール!ネギ!」が発動。私も声を枯らし咳をこらえながら参加しました。衣装の上にサトウ食品とのコラボTシャツを着て登場した3人。コラボTシャツのプレゼントが100人と大盤振舞いでしたが私はハズレ。隣の席の番号が当選番号でした。その他、5/9のプロ野球、横浜VS巨人戦の始球式でNao✩ちゃんが投げること。地元の音楽フェス「音楽と髭達」への参加。8/11のニューシングル発売などの告知が続きました。もちろん発表の度にホール全体がドッと盛り上がりました。

アンコール曲
EN1.さよならmusic
EN2.光のシュプール

アンコール最後の曲「光のシュプール」を歌い終えると、3人はそれぞれライブの感想を口にして、最後はホールの全員を背景に記念写真を撮影。降りてくる垂れ幕に合わせて屈みながら客席に手を振ってくれました。
ホールを出てサトウ食品とのコラボTシャツの当選番号を見てハズレを確認。スマホの電源を入れてライブ中のTLを確認しながらヲタ飲み会の会場へと向かったのですが、飲み会のレポートは長くなってしまうので別に書きます。
最後にまとめの感想を。MC少なめ、演出も必要最低限に抑えて駆け抜けた感じのツアーファイナルでした。彼女たちの涙もほとんどなく(不思議と今回は私の涙腺も決壊することがありませんでした)、あくまでも成長過程のひとつの通過点に過ぎないという印象を受けましたが、それよりもその成長曲線がとんでもないことになっているという事実を見せつけられたという衝撃が大きいです。特にかえぽの歌の面での成長が著しく、安定感を備えた彼女の歌声がどれほどの武器になるかという実証でした。また、最近のライブで実施されているオケの一部に生楽器の音を重ねるのは効果絶大ですね。今回は生ストリングスも加わって素晴らしかったようですが、一階席後方でははっきりと確認することができず残念でした。それにしてもピアノ編曲6曲と演奏に加えてストリングスの編曲7曲までやられた長谷さんには感謝しかありません。長谷さんがここまでNegiccoに協力してくれるのも彼女たちの魅力ゆえということでしょうが、人と人との繋がりで素晴らしい協力を惜しまない方々が次々に現れるというのが、Negiccoの魅力であり大きな武器でもあるかと思います。そんな彼女たちの底を見せない伸びしろに今後ますます期待できそうです。ただ、今回のツアーでもかえぽの体調不良によるライブの欠席がありました。運営を中心に彼女たちの回りを固める方々には、是非とも彼女たちの健康管理を怠ることなく、無理のないスケジュール管理をお願いしたいと思います。彼女たちは長年に渡って一歩一歩確実に階段を登ってきました。急いで駆け上がることによって足を踏み外すことなどないようにお願いしたいと思います。ネギヲタは待つのに慣れていますので限界を超えての無理は選択することのないように願いたいものです。