国内盤は今週も１曲のみで、Negiccoにも曲を提供したことのある堀込高樹のバンドKIRINJIの最新シングル。軽やかなシティポップです。
海外盤の方は、先週に引き続いてという作品も多く、また過去のライブ音源の発掘的アルバムも多いのが嬉しいですね。
イギリスのカリスマ的バンドKing Crimsonの３枚組（３枚のアルバムの）コンピレーション盤からの２曲目は、２００３年の日本でのライブ音源から。変拍子の切れ味が凄い。
イギリスの中堅プログレッシブロックバンドの雄Big Big Trainの最新ミニアルバムからの曲を紹介するのですが、まさにそのタイミングでショックなニュースが飛び込んできました。ヴォーカルで１０以上の楽器をこなすマルチ・インストゥルメンタリストのDavid Longdon氏が１１月２０日に死亡したそうなのです。１９日早朝に事故に遭い、搬送先の病院で翌日に亡くなられたとのこと。５６歳でした。大変残念です。
イギリスのベテラン・プログレッシブロックバンドYesは初期の１９６０年代のライブ音源集からは５曲目。当時の若若さが溌剌とした演奏とヴォーカルを新たに耳にできる幸せを感じます。
https://open.spotify.com/track/4Rohh1x3XjkjHekAYjmTnV?si=45c2c71572984b0f
イギリスの古参プログレッシブロックバンドVan Der Graaf Generatorは、今週も単独でリリースされた１９７６年のパリでのライブアルバムから２曲目。２３分越えの大曲です。
イギリスのベテランロックバンドWishbone Ashもライブアルバム。既出の２０１８年サクラメントのライブのＣＤ１、２０１９年の川崎のライブのＣＤ２のコンピレーション盤から２曲目。今週の曲はカリフォルニアでのライブ盤の方から。
今はなきイギリス人天才ギタリストAllan Holdsworthの２０１０年のライブ盤からの２曲目。彼にしては１１分超と長い曲で、素晴らしい演奏を十二分に味わえます。
イギリスのネオ・プログレ系のプログレッシブ・ロックバンドDrifting Sunの最新アルバムから。ヴォーカルのハーモナイズに幾分か難点が認められますが、演奏面は全く問題ありません。好みの音を提供してくれています。
フランスを拠点とするプログレッシブ / スペース・ロックバンドGongは、あまりに関係ミュージシャンの人数が多すぎるバンドとして知られていますが、黄金期メンバーが一同に会した２００８年のオランダ、アムステルダムでのライブアルバムが発表されました。ある意味奇跡のライブです。
フランスのプログレッシブメタルバンドLaluの最新シングルには、Dream TheaterのJordan Rudessもゲストとして参加しています。テクニカルではあるけれどもシンプルなメタルバラードといった印象です。
アイスランドのアコースティックバンドÁrstíðir（アルスティディルと読むようです）の最新アルバムから。意外に電子音（キーボード）が使用され、ヴォーカルの存在感が圧倒的な曲です。
ノルウェーのブラックメタルバンドUlverの最新アルバムからの曲は、まるでホラー映画のサウンドトラックのような印象。暗く重厚な音の中で、狂気じみた美しい旋律が鳴り渡る感じです。
ギリシャのポストロックバンドHalocraftの最新アルバムから。子供の声が挿入された美しいイントロから完全に引き込まれてしまいました。
オーストラリアのAll India Radio。主にアンビエントミュージックと映像に音楽を乗せる活動をしていますが、まもなくバンドが２５周年になることを祝してこのタイトル（「長寿」という意味）をつけたそうです。
アメリカの４人組プログレッシブメタルバンドEarthsideの最新シングル曲のドラムリミックスヴァージョン。世界最大のパイプオルガンの１つ(ロサンゼルスの第一会衆教会で録音)を使用していることも話題になっています。
とにかく今週の衝撃はBig Big Trainのヴォーカルでマルチ・インストゥルメンタリストのDavid Longdon氏の事故死のニュースでした。ご冥福をお祈りいたします。
