1リットルの涙 特別編

本編の後日談を交えた変則的な総集編ですが、実に視聴者の泣かしどころを心得たドラマですね。涙ボロボロ流しながら見てました。リアルな脊髄小脳変性症患者の母と並んで見ていたものですから。本編放送から1年半が経ち、母の症状もそれなりに進行しています。特に昨年3月に家で転倒して2度目の腰椎圧迫骨折をしてしまったのは本当に痛かった。おかげで一人で家の外に出ることは困難になってしまい、外出時は車椅子が必須となっています。昨年末には同じ病気を患っていた叔父が亡くなりました。ドラマでは若い患者をモデルにしてこの病気を描いていますが、若い患者にとっても年老いた患者にとっても、自分の身体が徐々に動かなくなり、症状が重くなっていくをはっきり自覚させられるという、この病気の症状は大変残酷で辛いもので、不治の病とひと言で言うにはあまりに過酷な病気です。主人公の池内亜矢(沢尻エリカ)のモデルとなった原作者の木藤亜矢さんが亡くなって早くも20年が経とうとしていますが、残念ながらこの病気は不治の病のままです。徐々に身体が不自由になっていく母の姿を見守りながら、治療法の確立や特効薬の開発成功を期待したいところですが、楽観的な情報は一切ないのが残念です。それでも先日神経内科に定期の診察を受けに行き、先生に「思ったよりも進行が遅いようでよかった」と言ってもらえたのが救いといったところでしょう。
1リットルの涙 DVD-BOX