報道の自由とモラル

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宮城の市職員遺体事件、15歳男女ら5人を逮捕

 宮城県大崎市古川駅東のスーパー「ヨークベニマル古川店」の駐車場で3月、同県栗原市栗原市職員Aさん(54)が遺体で見つかった事件で、古川署は24日、当時中学3年生だった2人を含む15〜21歳の男女5人を強盗致死の疑いで逮捕した。

 逮捕されたのは、いずれも無職で、同県加美町羽場(はば)山鳥、佐藤公達(こうたつ)容疑者(21)と、大崎市加美郡の、19歳と15歳の少女2人、18歳と15歳の少年2人。

 調べによると、5人は3月17日未明、同店駐車場で、Aさんの顔や頭を殴ったり、けったりして外傷性くも膜下出血で死亡させ、現金約1万4000円とキャッシュカードの入った財布を奪った疑い。Aさんは女性と出会えるとした「ツーショットダイヤル」に携帯から電話し、駐車場に呼び出された。

読売新聞4月24日3時3分配信

上記の新聞記事で栗原市職員Aさんとした部分は元記事では実名が表示されていましたので匿名に修正しました。また、住所に関しても詳細は必要ないと考えて一部をカットしました(斜体文字部分は追記)。読売新聞(他の新聞やテレビでも同様)は何の考慮も払わずに記事に仕上げていますが、被害者の実名と記事中に表示されている「ツーショットダイヤル」というキーワードがセットになってしまうと、故人の尊厳も名誉も全く考慮されない記事になってしまいます。この記事に限らず新聞やテレビのニュースを見て感じるのはもの凄い居心地の悪さです。故人の尊厳や名誉が剥ぎ取られていく瞬間に無理やり同席させられているような・・・と言ったらわかりやすいのではないでしょうか。
警察による事件被害者の実名公開に関して強硬に要求するマスコミのモラルなどというのはこんな程度です。報道の自由を盾にして事件被害者がセカンドレイプされまくることになるのは明白でしょう。日々の事件報道にあたってマスコミ側のモラルの高さを積み重ねることが出来なくて、事件被害者の実名公開を高圧的に迫るなどという厚顔無恥がまかり通ると思っていたら大きな間違いだと思うのですが、マスコミは自己中心的な勘違いの塊のような存在なのでどうしようもないですね。