今週はおなじみのアーティストは少々少なめでしたが、その分内容は濃い目でした。ということで、まず最初は今までに何度も登場しているイギリスのGentle Giant。先々週と同じく1975年のアルバムから、最も彼ららしい演奏を聴くことのできる曲です。
同じくイギリスのジャズ・ロック・バンドMammal Handsも何度か紹介していますが、練達の域に達した演奏が心地よい印象を与えてくれます。
世界的なハードロック・バンドLed ZeppelinのヴォーカリストだったRobert Plantが2017年に出したソロアルバムから。中近東風のメロディーに囁くようなヴォーカルが、それまでとは違ってユニークです。
イギリス出身の音楽プロデューサーでマルチプレイヤーAlan Parsonsは、スタジオ制作だけのプロジェクトThe Alan Parsons Projectとしての活動が有名です。プロジェクト解消後はソロとしても活動を続けていますが、2017年のソロアルバムから。
Galahadはイギリスのプログレッシブロックバンド。初期はMarillion亜流的な音でしたが、作を重ねるにつれて厚みのある曲作りができるようになってきました。2017年のアルバムからの曲は安定感と美しさを兼ね備えています。
アメリカ人ギタリストのJoe Satrianiはソロとしての活動が主体で、様々なアーティストとの共演もしていますが、まるでギターが喋っているかのような多彩なプレイが特徴です。最近はChickenfootとしてのバンド活動も行っていますが、2018年のアルバムから。
アメリカのプログレッシブロック・バンドFlying ColorsはMike Portnoy, Dave LaRue, Casey McPherson, Neal Morse、Steve Morseというスーパーテクニシャン達によって結成されたスーパー・バンドです。2014年のセカンドアルバムから、テクニックよりも曲の出来が素晴らしい。
Ambulance LTDはアメリカのインディーズバンド。2004年のデビューアルバムからの曲は、穏やかな立ち上がりから中間部の盛り上がり、そして再び穏やかに終息するという流れで聴かせてくれます。
Oregonはアメリカのジャズとワールドミュージックのバンドで、ギタリストのRalph Townerを中心にして結成されました。1978年のアルバムからの曲はジャズのフレーズを大切にしながらも、ワールドミュージック的要素を加えて、Oregonならではの音世界を体験させてくれます。
ポーランドのインストルメンタルロック・バンドTides from Nebula。ややアンビエント感の感じられる曲調が、ハードな展開の多いインストルメンタルロックのなかでは、清涼感を感じさせてくれます。
Poets of the Fallはフィンランドのヘヴィメタルロック・バンドですが、2014年のアルバムではかなり優しい曲もやっています。しかしながら紹介する曲は美しくはあるもののゴリゴリのメタルです。いかにも北欧。
ノルウェーのアート系プログレッシブメタル・バンドRendezvous Pointのセカンドアルバムから、歪み気味のキーボードによるイントロからデス声ではない渋めの男性ヴォーカルが入り、そのままメタル的な展開を迎えるというユニークな曲でした。
セルビアのマルチインストゥルメンタリストDavid Maxim Micicは美しい旋律と圧の強いドラム、そしてそれと対照的なヴォーカルが実にユニークで印象的です。2015年のミニアルバムから。
オーストラリア出身のギタリストPliniの曲はとにかく美しくて格好良い。2013年のシングルからのこの曲は、その上にさらにドラマティックな展開が素晴らしい。彼を知ってからどんどんお気に入りのギタリストになってきています。
毎週毎週聴きなれないバンドの解説を書くために、ネット上を右往左往していますが、これが実に楽しいのです。インターネットを利用し始めた初期のような感覚でネット検索をしています。それにしても私が知らないだけで、素敵なバンドが世界中に存在しているものですね。次週以降も楽しみです。