私のオタク遍歴 その17 SF編1

ねらわれた学園 (講談社文庫)

再び時間を遡って小学生時代に戻ります。私が読書をするようになったのは、小学校3年生になって図書館を利用できるようになってからでした。そこで図書館で借りだして読んだ小説は、純文学的な小説ではなく、光瀬龍眉村卓矢野徹といったジュブナイル物のSF小説でした。もちろんそういった本はそんなに数はないのですぐに読み終わってしまい、推理小説などにも手を出したのですが、最も相性が良かったのはSF小説でした。学校以外でも書店で海外SFのジュブナイル物を両親に購入してもらって読んだりしていたのですが、父親が異常な読書家でしたので、割と財布のひもが緩く、気前よく買い与えられていたよう記憶しています。
当時、ジュブナイルのSFは数自体が少なく、あっという間に読む本がなくなってしまったので、図書館の本については何度もリピートして借りていました。小学校5年生の時に雑誌のSFマガジンを初めて購入しましたが、まだ少し難しすぎて再び手にするまでには暫くの時が必要でした。結局、当時小学生の私の小遣いで手の届く価格のSFは創元推理文庫のSFと早川SF文庫ということになり、その後も中学・高校・大学とこの二つの文庫にはお世話になることになりました。