漫画・小説原作ドラマ問題

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて~芦原妃名子先生を悼んで~ 8

ここまでほぼ一週間をかけて漫画原作のドラマ化に関して、芦原妃名子先生原作の「セクシー田中さん」のトラブルと悲しい結末について整理し、まとめてきました。そのためお休みしていたレギュラー記事も更新分が貯まってきましたので、一旦まとめとしてこの…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~7

昨日、小学館の社内説明会での内容をベースにして、思うところについて述べたのですが、その記事更新作業中に「セクシー田中さん」が連載されているプチコミックが所属する、第一コミック局という少女・女性漫画の編集部員全員で作り上げたという文章が、全…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~6

先週末から連載スタイルで記事を書き続けている、テレビドラマ「セクシー田中さん」とその原作者の芦原妃名子先生との間のトラブルについて、最後に「セクシー田中さん」の掲載誌およびコミックスの発行元である小学館について触れようと思っていましたが、…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~5

テレビドラマの制作にあたって実質的なヒエラルキーの頂点にあるのは、テレビ局内に組織されるドラマ制作委員会のチーフプロデューサーであり、そこに参加する制作会社が実働部隊として具体的な制作作業を行う形となります。「セクシー田中さん」の場合は日…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~4

テレビドラマ「セクシー田中さん」の脚本を当初担当したのは相沢友子さんです。しかしながら紆余曲折があって、9話・10話(最終回)は原作者である芦原先生が担当することになりました。ところが芦原先生には脚本家の経験はありません。忙しい漫画制作の…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~3

漫画家が漫画を執筆するにあたっては、出版社との間に契約が結ばれるのが当然であると思われる方がほとんどだと思いますが、その常識が通じないのが漫画家と出版社との間の関係の特殊性なのです。 hosimi.hatenablog.com (20年前のBLOG記事になります…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~2

先回、芦原先生が亡くなってしまったこの問題は、ドラマ制作に関わる全ての人の情報伝達の流れにあるものと考えますと書きました。「セクシー田中さん」がドラマ化される過程で脚本家の方とお会いすることはなかったと書かれていましたが、漫画原作のドラマ…

原作の存在するドラマ・映画制作で留意すべきことについて ~芦原妃名子先生を悼んで~1

日本テレビ制作の秋ドラマ「セクシー田中さん」の原作漫画家である芦原妃名子さんが先月29日に亡くなられていたことが確認されました。得難い才能を持ち、発揮されていた方を失うことになってしまいました。亡くなられた経緯があまりにも残念で、更なる連…