何度目かの紹介になるのが、リズムの切れの良いイギリスのジャズバンドGoGo Penguin。2016年のアルバムから、新時代のジャズの潮流が感じられます。
ギリシャで結成され、フランスに居を移して活動開始したAphrodite's Childも2度目の登場。2枚組アルバム「666」から今回は短めながら、民族色豊かな曲を紹介します。
初の紹介となりますが、有名どころとしてはイギリスのシンガーソングライターChris Rea。1991年のアルバムからの曲では、渋いヴォーカルと哀愁を伴うブルースギターを聴くことができます。
O.S.I.はFates WarningのJim MatheosとDream TheaterのKevin Mooreが中心となり活動するバンドですが、その音は硬質ではあるものの、テクニックをこれでもかというように披露するタイプではなく、Kevin Mooreの気だるげな歌が無機質と感情の中間を表現している印象を受けます。2006年のアルバムから。
ドイツのエクスペリメンタル・メタルバンドThe Oceanは、ポストメタル最重要バンドとして、実験的な音作りで注目される存在です。音は実験的ですが、演奏は実に安定して聴き易いバンドです。2020年の最新アルバムから。
Votumはポーランドのプログレッシブメタル・バンドですが、2016年のアルバムからの曲は、メタル的な盛り上がりのパートでも基本はミドルテンポなのが特徴です。
クロアチアのDaliborovo Granjeの2020年の最新アルバムからの曲は、シンプルなサイケデリックというかブルースロック。時代を遡ったかのような感覚に懐かしさを感じる音楽です。
アイスランドのSólstafirは薄明光線を意味するアイスランド語に由来するグループ名です。2016年のアルバム収録の曲は、重いピアノの旋律と、ストリングスのきしむような音に、クリアーな男性ヴォーカルが絡む展開が、プログレッシブ色を強めています。
イスラエルのプログレッシブメタルバンドDistorted Harmony。2014年のセカンドアルバムの1曲目は、メタルらしいハードさとテクニカルなプログレの融合と、おおらかに歌うヴォーカルが意外にマッチしています。
トルコのアンビエント・エクスペリメンタル・ポストロック・バンドKafabindünyaの2012年のおそらくは唯一のアルバムから。叙情性たっぷりのギターの唸りが印象的です。
最後はイランのポストロック・バンドCrows in the Rainの2020年の最新アルバムから。ジャケットとともに、ひとつひとつの音が瑞々しく美しい。
今週もアメリカ、ヨーロッパから中近東まで、たくさんの曲を聴くことができました。中近東のバンドは情報がほとんどありませんが、音は楽しむことができる。そこがSpotifyの素晴らしいところですね。